講座・研修

【レポート】いわてグローカルカレッジ 第7回「南米移住 ~県人の活躍と交流~」

主催:(財)岩手県国際交流協会

2010年10月23日(土)  会場: アイーナ5階 501会議室

■概要

 □ タイトル: いわてグローカルカレッジ
  第7回「南米移住 ~県人の活躍と交流~」
 □ 日時: 2010年10月23日(土)14:00~15:30
 □ 場所: アイーナ5階 501会議室
 □ 講師: 吉田 恭子氏(ブラジル岩手県人会賛助会員の会 副会長)


■レポート

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平成22年10月23日(月)に第7回講座「南米移住 ~県人の活躍と交流~」を開催しました。

海外に移住、定住し活躍している県人は世界各地に広がっています。
現在、海外県人会は、南米に6箇所のほか、アメリカ3箇所、カナダ、中国3箇所、香港の8県人会が活動しています。
今回は、南米の県人会の活動とともに、県人の南米移住についてお話いただきました。

戦後、日本から南米ブラジル、パラグアイなどに多くの日本人が移住しました。
その中には、岩手県人も多く含まれていたことがあまり知られていません。
移住県人が大変な辛苦を重ねてきたことが、今の現地の農業を支えているという歴史について、わたしたちは語り継いでいかなければなりません。
ブラジル県人会設立にもそういった経緯があったようです。

「金ヶ崎出身の南米移住者について役所に問い合わせたところ、個人情報の関係で教えてもらえなかった。このままでは移住者同士のつながりも消えてしまい、次の世代に伝えることができなくなる」と懸念して県人会を設立されたのが、岩手県会海外移住家族会の初代会長 江刺家磐男さん。
この県人会の存在があったからこそ、今に引き継がれおり、会の果たして来た役割は大変大きいです。そのおかげで、若い世代とも確実につながっています。

2009年8月に盛岡農業高校の生徒が、パラグアイ・ピラポ県人会の方の講演を聴く機会がありました。「自分も大農業に挑戦したい。それを実現させたピラポの方と親しくお話することができ感激した。」とのこと。県人の背中を見ながら大農業への夢を膨らませる若い世代と南米の県人が目に見えない糸でつながっているようです。


何度か南米を訪れ、多くの県人と親交を深めている吉田さんですが、そういった交流の中でも印象に残っていらっしゃることをご紹介いただきました。
「自分はこの国に住んでいるからには、この国の利益になることをしたい。そういった帰属意識を持つことが大切。」

郷に入っては郷に従え、ということでしょうか。実直な県民性がゆえに、南米の国の人たちにも受け入れられ、今に至るのだと思います。
岩手でも外国人登録者数が増加し外国人との共生が求められるようになってきました。
移住された県人のたどられた道は、岩手の多文化共生社会にもつながるものがあると感じました。

吉田さんから、南米移住について書かれた「良い思い出は温めて」「バラグアイ赤土に生きる」を参加者全員に寄贈していただきました。
協会の図書コーナーにもありますので、ぜひご一読ください。



■報告日:2010年11月11日
■報告者:宮 順子